バリ島のカオスな交通事情、謎の運転ルールを語りたい

バリ島交通ルール
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バリ島暮らし

バリ島に来たことある人ならわかると思いますが、運転がコワイです

大半の人が教習所で勉強して運転免許を取得し、みんなが交通ルールを一応守って運転している日本とはだいぶ違います。

エリアによっては渋滞がひどく、車間距離がぎゅうぎゅうの間をバイクがギリギリで通り抜けようとしたり、逆に道が空いていれば車もバイクもビュンビュン飛ばしてリアルな任天堂(レースゲーム)の世界です。

バリ島の交通事情は日本人からみたらかなりカオスだと思います。

長期の滞在を考えている人ならバイクや車はあった方が行動範囲も広がって絶対便利ですが、

ルールのよくわからないカオスの中を運転するのってちょっと心配じゃないですか?

こんなとこで運転できるんかなぁ?

何に気をつけたらいいんかな?

バリ島の交通ルールや運転ってどんな感じ?

この記事は、つっこみどころ満載なバリ島の謎の交通ルール、日本との違いや気をつけどころについてわたしの視点で書いてみました。

バリ島運転のセオリーがちょっと理解できると、気をつけどころがわかって運転のコツがつかみやすくなるかもしれません。

目次

バリ島流、謎の交通ルールと交通状況。インドネシア人運転あるある

まず最初に、これは義務のルールではありません ので、こうしないといけないと思わないでくださいね。日本とは違う、バリ島で運転する人たちが日常的にやってることや状況です。

  • 信号や渋滞で停車中、とにかく隙間があったら詰める。
    (誰よりも前へ、1ミリでも前へ、スレスレで多少車に擦ってでもなんとか前へ行こうとする)
  • なので停車中は車間距離(もちろんバイクも含む)が異様に近い。
  • 信号が青に変わった途端、よーいドン!でスタートする。
  • そしてクラクションで前を煽り立てる。
  • 渋滞していたら中央線からはみ出てでも前へ行く。(対向車が来ててもギリギリまで前に進む)
  • そのせいで対向車が通れなくなり結局渋滞になるのに、先のことを予測せず前へ行こうとしてしまう。
  • 信号が赤でも左折はできる。左折がないところは直進していいらしい。
  • 混んでたらバイクは歩道を走る。
  • 右折しようと待ってる際、さらに右から追い越されることがある。
  • クラクションを頻繁に使いまくる。
  • が、指示器はあまり使わない。(出しっぱなしもよくある)
  • 道で止まる際や出発する際、指示器を使わずにいきなりやる。(後ろやまわりを気にしない)
  • まっすぐに進む場合は車はハザードランプを使う。(非常に一般的に使われてるルール)
  • 時々、ある程度強気で行かないと一生曲がらしてもらえない交差点がある。
  • 黄色信号はもうすぐになるよ、という意味でも使われる。
  • 行先を示す看板はあるけれど、重要な看板ほど木に隠れて見えない。
  • しかも看板は説明が大雑把すぎてあまりあてにならない。
  • 小さい子供はお母さんの前に立って乗る。
  • バイクは最高2人乗りではない。(親子5人も普通)
  • バイクの積荷制限は運転主が乗せられるだけ。(乗せすぎで運転手が見えない時もある)
  • セレモニーなど宗教衣装の時はヘルメットをかぶらなくていい。
  • 宗教衣装(サロンを巻いてる時)は女性は自転車二人乗りのようにバイクの後ろにも横座りする。
  • 携帯電話はヘルメットの中に差し込んで運転しながらでも喋る。(頭が異様に傾いてたり、運転しながら笑ってる人はだいたいこれやってます)
  • 直線や広い道が優先道路とは限らない。ローカルが決めた暗黙の優先道路がある。
  • バイクには必ずレインコートが入っている。(これはいいことです)
  • 日焼け&ケガ防止に長袖ジャケット(時には革ジャン、女性はジャケットを前後逆に着るテクニックもあり)は定番、さらに手袋、靴下もあり。
  • 飲酒運転はあってないようなもの。(もちろん酔っぱらいは乗らないでください)
  • 譲る、待つという行為はあまりない。
  • なので道を譲ってもらってお礼をする、という習慣もほとんどない。
  • 駐車場などの警備員がいうことを信用しすぎない方がいい(それで事故っても責任取ってくれません)
  • バイクに乗っていると電線から凧糸がぶら下がっていて、首にひっかかって切れたりすることがある。

などなど。。。

けっこうひどいことも書いてしまいましたが、わかる人にはそうそう!ってなるんじゃないでしょうか。

大げさでもなんでもなく、これらはみんなが普通にやってることだったり実際にある状況なんです。

ほんとはダメなことだったりやらない方がいいことも多いので、だからカオスになります。

ハザードランプは日本では注意とか停車、譲ってもらった時の後ろの車へのお礼なんかに使いますが、ここで使ったらまっすぐ直進するんだと思わる可能性があるので注意しましょう。

それと日本では黄色信号はもうすぐ赤だよ、注意だよ!という意味ですが、バリではもうすぐ青だよ、用意はいいか?みたいな感じでも使われます。つまり 黄色の後は青 になることもあるということ。完全に逆なので間違えないようにしましょう。(赤の前に使われることもあります)

またバリ人の場合、クラクションを鳴らすのには精霊達に「ここ通らしてもらいますよー」とお知らせする意味もあるんだそうです。

恐怖の電線からタコ糸ぶら下がりは嘘のようなホントの話で、わたしも目に入ったことがあるし、友達も首から血が出たり。常にタコ糸に気をつけて運転してないし、だいたいあんな細い糸が急に眼の前に現れても避けられません。

ヘルメット&スカーフを巻くとかで回避することはできるかもしれません。

なぜバリ島には謎の交通ルールが浸透しているのか?

ここでは大半の人が教習所などには行かず、運転技術はまわりの運転できる大人から教えられて身につけていくのが一般的です。

しかもその運転できる人も、さらに前に運転できる人からの伝授なので、一体何が基になってるのかが謎です。

※ちゃんと習いたい人は、先生から実際の道で「Latihan」というサインのついた車で練習をしている人もいます。

運転って技術だけではないので、いくら運転技術をまわりの人から習えても、学科の部分である共通の交通ルールみたいなものも同時に学ばないといけない気がします。

交差点での優先順位とか、一応決まっててもみんなが知らないと意味を成さないですしね。

免許をとるほとんどの人が教習所へ行き、学科と実技を段階を追って勉強し、さらにテストに合格しないと免許がもらえない日本とはそら違って当たり前かもしれません。

大渋滞の原因は、道路を作る時の先を見越した計画性のなさにもあると思いますが、この謎の交通ルールにも原因は大いにあると思います。

ただ、こんなカオスのわりには事故が頻繁にあるわけでもなく、渋滞でバイクがぎゅうぎゅうになっても意外に接触することはないんです。まるで小さい魚の群れのようです。

「前へならえ」を学校で習うからか、日本人は適度なスペースをあけて並んでも割り込む人はほぼいないけれど、インドネシアだけでなくいくつかの国ではスペースを開けた途端に割り込まれるので、ぎゅうぎゅうにくっつくのが定番のスタイルみたいですね。

文化の違いはいろんなことにあらわれます。

バリ島で運転できる免許取得&気をつけること

まずはバリ島で運転できる免許を取得しましょう。

TravelProfessorさんの記事がとても参考になります。

【2018年完全版】ややこしい!バリ島の運転免許とバイク事情について

さて免許を取得しここでの運転に慣れてくると、久しぶりに日本に帰って運転した時、自分がちょっと横暴になってたりみんながあまりに譲ってくれたりするので勘が狂うことがあるんです。

なのでわたしは日本では日本の、バリ島ではバリ島の運転スイッチに程よく切り替えられるよう普段から気をつけてます。

バリ島でみんながやっててもダメなものはダメ、危ないものは危ないし、ローカルができても自分には真似できないテクニックも多々あります。

それに日本人の運転ってやっぱり素晴らしいと思うんです。みんなリスペクトし合って国民性があらわれてます。(最近聞く煽り運転?はわたしよく知らないんですが、、、)

バリ島で運転する時は安全な範囲でカオスに馴染むようにはしますが、慣れすぎないよう日本人感覚も忘れないようにして、自分が安全だと思う運転をいつも心がけるようにしています。

上に説明したバリ島運転事情を知った上で、普通に日本人の感覚で自信もって運転してみてくださいね。

まずはゆっくりと近所の散策から。

まとめ

いかがでしたか?

よけい運転が不安になってないことを願います^^;

確かに危険な運転が多いのは事実で、うちの旦那さんは危ない運転を見ると、

「きっとカルマを試しているんだ」と言ってます。

こんなとこで試さなくていいと思いますが(-_-)

日本では譲ってもらうと手を挙げたりお礼のクラクションを鳴らしたり、どういたしましてとお返しのクラクションを鳴らしたりみんなが日常的にしてますよね。

このコミュニケーションが嬉しいから、わたしはこれをバリ島でもやるんですが、たいていの場合は一方通行です。

でもまれに 奇跡のお返しクラクションが返ってくることがあるんです!!

これはめっちゃくちゃテンション上がります\(^o^)/ 

もしや日本人だったんですか?

何はともあれ、ここで運転するといろんな経験が得られると思います。

では安全運転で、いってらっしゃい。

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