バリ島謎の交通ルールと状況、インドネシア人の運転セオリーを徹底検証!

バリ島交通ルール
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バリ島暮らし

Bali島に来たことある人ならわかると思いますが、運転がコワイです

また渋滞も多いですよね。

楽しみにしていたバリ島旅行、限られた時間であっちこっち行きたいのに渋滞がひどくてイライラするかもしれません。

逆にスムーズだとスピードビュンビュンで、まるでゲーセン(って今でも言う?)のカーレースのように車とバイクの間をすり抜けていくスリリングなドライバーの運転に酔ってしまう日本人も多いです。

バリ島の交通ルールはあってないような自己流なので、日本人からみたら相当なカオスだと思います。

でも長期滞在を考えている人ならレンタルバイクや車があったら行動範囲も広がって絶対便利ですよね。

ただこのカオスの中を運転するのってちょっと心配じゃないですか?

こんなとこで運転できるんかなぁ?

何に気をつけたらいいんかな?

バリ島の交通ルールや運転セオリーってどんな感じ?

この記事には、つっこみどころ満載なバリ島の謎の交通ルール、日本との違いや気をつけどころについて、バリ島カオス運転歴10年以上(当たられ事故一回アリ)の padmako(@padmako_bali) の考えを書いてみました。

インドネシア人の運転セオリーがちょっと理解できると、気をつけどころがわかって自然にカオスにも馴染めるようになるかもしれませんよ。

ではカオスの世界へレッツゴー!!

目次

バリ島流、謎の交通ルールと交通状況。インドネシア人運転のあるある

まず最初に、これは義務のルールではありません ので、こうしないといけないと思わないでくださいね。日本とは違う、バリ島で運転する人たちが日常的にやってることや状況です。

  • 信号や渋滞で停車中、とにかく隙間があったら詰める。
    (誰よりも前へ、1ミリでも前へ、スレスレで多少車に擦ってでもなんとか前へ行こうとする)
  • なので停車中は車間距離(もちろんバイクも含む)が異様に近い。
  • 信号が青に変わった途端、よーいドン!でスタートする。
  • 渋滞していたら中央線からはみ出てでも前へ行く。(対向車が来ててもギリギリまで前に進む)
  • そのせいで対向車が通れなくなり結局渋滞になるのに、先のことを予測せず前へ行こうとしてしまう。
  • 信号が赤でもしらっと左折できる。左折がないところは直進していいらしい。
  • 混んでたらバイクは歩道を走る。
  • 右折しようと待ってる際、さらに右から追い越されることがある。
  • クラクションを頻繁に使いまくる。
  • が、指示器はあまり使わない。(出しっぱなしもよくある)
  • 道で止まる際や出発する際、指示器を使わずにいきなりやる。(後ろやまわりを気にしない)
  • まっすぐに進む場合は車はハザードランプを使う。(非常に一般的に使われてるルール)
  • 時々、ある程度強気で行かないと一生曲がらしてもらえない交差点がある。
  • 黄色信号はもうすぐになるよ、という意味でも使われる。
  • 行先を示す看板はあるけれど、重要な看板ほど木に隠れて見えない。
  • しかも看板は説明が大雑把すぎてあまりあてにならない。
  • 小さい子供はお母さんの前に立って乗る。
  • バイクは最高2人乗りではない。(親子5人も普通)
  • バイクの積荷制限は運転主が乗せられるだけ。(乗せすぎで運転手が見えない時もある)
  • セレモニーなど宗教衣装の時はヘルメットをかぶらなくていい。
  • 宗教衣装(サロンを巻いてる時)は女性は自転車二人乗りのようにバイクの後ろにも横座りする。
  • 携帯電話はヘルメットの中に差し込んで運転しながらでも喋る。(頭が異様に傾いてたり、運転しながら笑ってる人はだいたいこれやってます)
  • 直線や広い道が優先道路とは限らない。ローカルが決めた暗黙の優先道路がある。
  • バイクには必ずレインコートが入っている。(これはいいことです)
  • 日焼け&ケガ防止に長袖ジャケット(時には革ジャン、女性はジャケットを前後逆に着るテクニックもあり)は定番、さらに手袋、靴下もあり。
  • 飲酒運転はあってないようなもの。(もちろん酔っぱらいは乗らないでください)
  • 譲る、待つという行為はあまりない。
  • なので道を譲ってもらってお礼をする、という習慣もほとんどない。
  • 警備員がいうことを信用しすぎない方がいい(それで事故っても責任取ってくれません)
  • バイクに乗っていると電線から凧糸がぶら下がっていて、首にひっかかって切れたりすることがある。

などなど。。。

けっこうひどいことも書いてしまいましたが、わかる人にはそうそう!ってなるんじゃないでしょうか。

大げさでもなんでもなく、これらはみんなが普通にやってることだったり実際にある状況なんです。

ほんとはダメなことだったりやらない方がいいことも多いですよね。だからカオスになります。

ハザードランプは日本では注意とか停車、譲ってもらった時の後ろの車へのお礼なんかに使いますが、ここで使ったらまっすぐ直進するんだと思われますので注意しましょう。

それと日本では黄色信号はもうすぐ赤だよ、注意だよ!という意味ですが、バリではもうすぐ青だよ、用意はいいか?みたいな感じでも使われます。つまり 黄色の後は青 になることもあるということ。完全に逆なので間違えないようにしましょう。(赤の前に使われることもあります)

またバリ人の場合、クラクションを鳴らすのには精霊達に「ここ通らしてもらいますよー」とお知らせする意味もあるんだそうですよ。

恐怖の電線からタコ糸ぶら下がりは嘘のようなホントの話で、わたしも目に入ったことがあるし、友達も首から血が出たり。常にタコ糸に気をつけて運転してないし、だいたいあんな細い糸が急に眼の前に現れても避けられません。

ヘルメット&スカーフを巻くとかで回避することはできるかもしれません。

なぜバリ島には謎の交通ルールが浸透しているのか?

ここは大半の人が教習所などに行かず、お金を払って免許を取得し、運転技術はまわりの運転できる人から自然と教えられ身につけていく「自然伝授式」が普通です。

しかもその運転できる人も、さらに前に運転できる人からの伝授なので、一体何が基になってるのかが謎です。

※「Latihan」というサインのついた車が時々走ってますが、運転の実技教習をしてる車で実技のみ習う人もいます。

免許をとるほとんどの人が教習所へ行き、学科と実技を段階を追って勉強し、さらにテストに合格しないと免許がもらえない日本とは、そら違って当たり前ですよね。

先日、日本に住むバリ人の友達(バリ島でドライバー歴10年以上)が日本の運転免許を8回目のチャレンジで取得しました。相当な努力と苦労をしたみたいで涙の感動劇でした。日本のシムを持ってることは、今彼の誇りのひとつになったみたいです。

大渋滞の原因は、道路を作る時の先を見越した計画性のなさにもあると思いますが、この謎の自己流交通ルールにも原因があると思います。

ただ、こんなカオスのわりには事故が頻繁にあるわけでもなく、渋滞でバイクがぎゅうぎゅうになっても意外に接触することはないんです。まるで小さい魚の群れのようですね。

「前へならえ」を学校で習うからか、日本人は適度なスペースをあけて並んでも割り込む人はほぼいないけれど、インドネシアだけでなくいくつかの国ではスペースを開けた途端に割り込まれるので、ぎゅうぎゅうにくっつくのが彼らのスタイルみたいですね。

文化の違いはいろんなことにあらわれます。

バリ島で運転できる免許取得&気をつけること

まずはバリ島で運転できる免許を取得しましょう。

TravelProfessorさんの記事がとても参考になります。

【2018年完全版】ややこしい!バリ島の運転免許とバイク事情について

さて免許を取得しここでの運転に慣れてくると、久しぶりに日本に帰って運転した時、自分がちょっと横暴になってたりみんながあまりに譲ってくれたりするので勘が狂うことがあるんです。

なのでわたしは日本では日本の、バリ島ではバリ島の運転スイッチに程よく切り替えられるよう普段から気をつけてます。

バリ島でみんながやっててもダメなものはダメ、危ないものは危ないし、ローカルができても自分には真似できないテクニックも多々あります。

それに日本人の運転ってやっぱり素晴らしいと思いませんか?みんなリスペクトし合って国民性があらわれてますよね。バリ人のベテランドライバーが誇りに思ってくれる技術をわたしたち持ってるんです!

バリ島で運転する時は安全な範囲でカオスに馴染むようにはしますが、カオスに慣れすぎないよう日本人感覚も忘れないようにして、自分が安全だと思う運転をいつも心がけるようにしています。

上に説明したバリ島運転事情を知った上で、普通に日本人の感覚で自信もって運転してみてくださいね。

まずはゆっくりと近所の散策から。

まとめ

いかがでしたか?

よけい運転が不安になってないことを願います^^;

確かに危険な運転が多いのは事実で、うちの旦那さんは危ない運転を見るとまず日本語で

「死にたぁいのか!」と叫んだ後、

「テイスティングカルマ!」(カルマを試しているんだ)と言ってます。

ヒンドゥーだけにカルマ、ここで試さなくていいと思いますが。

日本では譲ってもらうと手を挙げたりお礼のクラクションを鳴らしたり、どういたしましてとお返しのクラクションを鳴らしたりをみんな日常的にしますよね。

ちょっとしたコミュニケーションが気持ちいいから、わたしはこれをバリ島でもやってます。

ほとんどの場合が一方通行で意味不明な感じですが、

まれに 奇跡のお返しクラクションが返ってくることがあるんです!!

めっちゃくちゃテンション上がりますよ\(^o^)/ 

もしかしたら日本人だったのかもしれんけど。。。^^;

何はともあれ、ここで運転するといろんな経験が得られると思います。

では安全運転で、いってらっしゃいまし!!

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